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このページでは、「痴漢事件の基礎知識」「痴漢冤罪の対策」「痴漢事件と逮捕の関係」「痴漢事件の示談金・慰謝料相場」など、痴漢事件のよくある相談を読むことができます。
痴漢事件とは?痴漢事件の基礎知識
電車の中で女性を触ってしまうと痴漢になるんですよね?痴漢っていうのはどういうことなんですか?
電車の中で女性を触ると痴漢になってしまいます。痴漢は犯罪で、強制わいせつ罪にあたるような場合と、条例違反になる場合とがあります。
より悪質なのが強制わいせつ罪です。
痴漢事件とは?
痴漢(ちかん)とは、公共の場所で相手に不安を覚えさせるような卑猥な言動をする事件です。
たとえば、駅構内や電車内などで女性が男性に触られたなどが典型例です。
痴漢事件に適用される法律は?
痴漢事件では、兵庫県の公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例(迷惑行為防止条例)違反となるのが通常のケースです。もっとも、態様によっては強制わいせつ罪という刑法上の罪とされるケースがあります。
痴漢事件と刑法の関係は?
痴漢と一口に言っても、悪質なケースには強制わいせつ罪という刑法上の罪となります。強制わいせつ罪の場合、法定刑は6月以上10年以下の懲役と定められています。
条例違反の痴漢との区別は明確にあるわけではありませんが、一般的には下着の中に手を入れたかどうかが1つの基準です。
迷惑防止条例と痴漢事件の関係は?
強制わいせつ罪にならないような痴漢の場合には、迷惑行為防止条例違反の痴漢とされます。具体的には服の上から体を触った場合などです。
兵庫県の条例では、法定刑は6月以下の懲役か50万円以下の罰金となっています。
痴漢事件を弁護士に依頼するメリットは?
痴漢事件の弁護を弁護士に依頼すると、今後自分がどうなるかの見通しが分かるようになります。警察や検察の取調べに対するアドバイスももらえます。
実際に、痴漢事件を起こしてしまったのであれば、被害者との示談交渉も弁護士が行います。
被害者との示談が成立すれば、不起訴となる確率があがります。不起訴となれば、前科はつきません。
仮に、不起訴にならなかったとしても、少しでも刑が軽くなるような弁護活動が行えます。
痴漢事件を相談するメリットは?
警察に取り調べを受けた経験がない場合には、警察に自分の言い分が伝えられなかったりする事が考えられます。警察の取調べに対する対処方法が分かります。
また、今後の刑事事件の流れも分かります。
痴漢事件とは | 公共の場所や公共の乗り物で,不安を覚えさせる卑わいな言動をする事件 |
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適用法令 | ・兵庫県迷惑行為防止条例 または ・刑法176条(強制わいせつ罪) |
区別 | ・衣服の上から触る行為 →迷惑行為防止条例(6月以下の懲役又は50万円以下の罰金) ・下着の中から直接触る行為 →強制わいせつ罪(6月以上10年以下の懲役) |
弁護士を相談・依頼するメリット | ・今後の見通しが分かる ・取調べのアドバイスがもらえる ・早期釈放のための活動をしてくれる ・被害者と示談をしてくれる ・被害者と円満に解決できる ・不起訴になる(前科がつかない)ための活動をしてくれる ・刑を軽くするための活動をしてくれる |
痴漢冤罪への事前・事後の対策は!?
映画でも取り上げられていましたけど、痴漢冤罪が怖いです。痴漢と間違われないか不安で電車にも乗れません。
痴漢に間違われるのではないかという不安な気持ちは分かります。痴漢冤罪に巻き込まれないための対策や巻き込まれた時の対応はとても大事です。
痴漢冤罪とは?
痴漢行為をしていないにもかかわらず、痴漢行為をしたとして警察に取り調べを受けたり、場合によっては刑事罰を受けたりすることです。
映画の影響もあって、社会的に問題視されています。
痴漢冤罪への対策は?(対策 対処法 防止)
痴漢冤罪に巻き込まれないためには事前の対策が重要です。たとえば、電車やバスに乗っているときには女性の近くを避けることや両手でつり革や手すりを掴んでおくことが有用とされます。女性が多い車両も避けた方がいいでしょう。
いざという時に頼れる弁護士を用意しておくこともお勧めです。
痴漢に間違われたら?
万が一、電車やバスで痴漢の犯人に間違われた場合、まず自分がやっていないことを明確に主張しましょう。可能ならば、相手とのやり取りを録画・録音しておくと良いでしょう。後々、有利な証拠として使えるかもしれません。
また、なにより警察署に連行されないようにすることが大切です。そのためには、駅員室などに行ってはいけません。名刺を渡すなどして身元を明かし、逃げも隠れもしないことを告げて、平穏に立ち去るのがベストです。なお、立ち去り際に、他人を押したり、触れたりしないように注意してください。後々暴行罪など言われる可能性がありますので気をつけてください。
痴漢事件で裁判になった場合は?
痴漢をしたことを認めていて初犯であれば、通常は罰金刑で済みます。しかし、痴漢冤罪事件のように痴漢行為を認めていない場合は、裁判になることもあります。もし裁判になった場合は、無罪を主張することになります。
痴漢冤罪事件を弁護士に依頼する方法・メリットは?
痴漢冤罪には突然巻き込まれます。自分一人で対処することはなかなかに困難です。
痴漢冤罪の弁護活動に対する経験豊富な弁護士に依頼することで、精神的平穏のみならず、効果的な弁護活動により、不起訴や無罪を勝ち取れる可能性が高くなります。そのための警察や検察での取調べの対応策などについてもアドバイスを得ることができます。
痴漢冤罪とは | 痴漢をしていない人が痴漢の犯人と疑われる事件 |
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痴漢に間違われないようにする対策 | ・両手でつり革や手すりに掴まる ・女性の近くに立たない ・女性が多い車両に乗らない |
もし痴漢に間違われてしまったら | ・「自分はやっていない」と明確に伝える ・駅員室には行かない ・名刺を渡して平穏に立ち去る |
弁護士に依頼するメリット | ・不起訴や無罪を勝ち取れる可能性が高くなる ・対応方法が分かる |
痴漢事件と逮捕の関係は?
もし痴漢をした場合、警察に逮捕される場合はありますか?
現行犯なら逮捕もありえます。単なる痴漢でなく強制わいせつ罪にあたる場合には、後日逮捕されることもあります。
痴漢で逮捕された場合は?
痴漢で逮捕されると、まず最大3日間は拘束され警察で取り調べを受けます。その後、さらに身体拘束が必要と判断されると10日間の拘束(勾留)を受け、さらにもう10日間の勾留延長を受けることもあります。その間、警察署の留置場や拘置所で生活しながら、警察や検察官の取調べを受けることになります。最終的に検察官が起訴不起訴の判断をします。起訴されると保釈されるまでは拘束されたままです。
もっとも、痴漢事件は、警察段階で釈放されたり、勾留されなかったりと早期に釈放される可能性が比較的高い事件です。早い段階で弁護士がついて適切な弁護活動ができると、釈放される可能性が上がります。
路上痴漢で逮捕された場合は?
路上痴漢の場合も、電車内での痴漢と同じように、被害者や目撃者に捕まったり通報されたりして、現場に警察官がやってきて、そのまま交番や警察署に連行され逮捕されます。逮捕された後の流れは他の痴漢事件とは特に変わりません。
電車内での痴漢と同じように、弁護士が早い段階から活動することで、早期に釈放される可能性が上がります。
痴漢で現行犯逮捕されたら?
痴漢事件で逮捕されるケースとしては現行犯逮捕による場合が最も多いケースです。現行犯逮捕された場合には、そのまま警察署に連れて行かれて、取調べを受けることになります。逮捕されているので、そのまま身体拘束を受け、自宅に帰ることはできなくなります。
そういった場合には、一刻も早く弁護士を呼び、家族と連絡を取って、今後の対応を考える必要があります。
痴漢で後日逮捕されるの?
痴漢事件で後日逮捕されることは、そう多くはありません。多くの場合、逮捕されずに警察から呼び出しを受けて取調べを受けることになるでしょう。
もっとも、強制わいせつ罪にあたる場合や、あたらなくても悪質な痴漢の場合で、警察が犯人はあなただと確信していれば後日逮捕される可能性もあり得ます。
痴漢で警察に呼び出されたら?
警察に痴漢事件で呼び出されたとしても、任意の取調べですので出頭する義務はありません。
ただし、逮捕されることを避けるためには、出頭して取調べに応じる方がよいです。この際、事前に弁護士に相談し、取調べの対応などアドバイスを受けた上で出頭することがお勧めです。
逮捕後の流れ | 逮捕(3日間)→勾留(10日間)→勾留延長(10日間)→起訴・不起訴の判断 |
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逮捕される通常のケース | ・現行犯逮捕の場合が多い ・後日逮捕はあまり多くない |
警察から呼び出しがあった場合の対応 | ・出頭義務はない ・出頭することで逮捕を避けられる ・弁護士に相談しておく |
痴漢事件で示談することのメリット、示談金・慰謝料の相場は!?
痴漢事件を起こしてしまった場合は、示談はした方がいいのでしょうか?
間違いなく示談はした方がいいです。痴漢事件の場合、起訴・不起訴を分けるのが示談の有無だといっても過言ではないくらい示談は重要な判断要素です。
痴漢事件で示談するメリットは?
単純な痴漢事件の場合、初犯だと、示談ができていれば不起訴となり、示談ができていなければ罰金30万円程度となることが一般的です。
罰金となれば前科がつくため、前科のつかない不起訴を望むのであれば、示談をするメリットは極めて大きいといえます。
また、逮捕・勾留されている場合であれば早期釈放の可能性が高くなったり、前科があって起訴されたとしても執行猶予がついたりするといったメリットがあります。
痴漢事件と被害届の関係は?
痴漢事件の場合、被害届が提出されていることがほとんどです。示談が成立して被害届を取り下げてもらえれば、不起訴となる可能性がとても高くなります。仮に被害届を取り下げてもらえなかったとしても、示談書の中で「刑事処罰を望まない」との記載があれば、似たような効果を発揮します。
痴漢事件の示談金の相場は?
痴漢事件の場合も示談金に明確な相場があるわけではありません。とは言うものの、痴漢事件の弁護活動を多数取扱ってきた弊所の過去の経験からすると、およそ20万~50万円程度に収まることが多いです。もっとも、相手との交渉次第では、もっと高額となることもありますし、逆に安くなることもあります。
痴漢事件の慰謝料の相場は?
痴漢事件の慰謝料も金額としては示談金と同じような程度に収まることが一般的です。慰謝料のみと捉えると、目安としては民事裁判を起こして取れる金額ということになります。
なお、弁護士が示談交渉を行う場合は、示談金と慰謝料を分けるのではなく、「示談金」や「迷惑料」「解決金」といったタイトルでまとめて金銭を支払って示談することが一般的です。
示談のメリット | ・早期釈放の可能性が高くなる ・不起訴の可能性が高くなる ・前科がつかない可能性が高くなる ・執行猶予の可能性が高くなる |
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示談と被害届 | ・示談して取下げてもらう ・取下げてもらうと不起訴になりやすい |
示談金の相場 | ・20万円~50万円前後が多い ・それより高額になることもある |